必ず必要になるのが、現地で生活する為の家探し。
主にシェアハウスやホームステイという滞在の仕方がメジャーな海外は、家のスタイルも探し方も日本と全く違います。転居とは、いくら経験を重ねても時間と労力を使うもの。いろいろ不安な面もあると思いますが、みんな乗り越えてきているので安心してください。カナダ(トロント)で家を探す方法をお教えします!

よくあるトラブル、失敗

①家賃が安くて入居を決めたら、実はすごく危ない地域だった

②壁が薄くて、会話が丸聞こえ

③デポジット、消耗品費等、細かいお金を払った払っていないでもめる

④家を出て行く期間の約束

⑤ものが壊れた時に弁償を請求される

これは、住まいにおいてよくあるトラブルや失敗。事前に知識を付けた上でトラブルをなるべく避けましょう。また、トラブルが起きてしまった時にどう対処するかも知っておくことが大切!

じゃあ、どうやってトラブルを避ける?

①家賃が安くて入居を決めたら、実はすごく危ない地域だった

トロントの場合は、基本的に治安がよく安全な地域が多いですが、やはり中には治安が悪い地域があります。そんな地域は大抵家賃を安く設定されているので、大体の相場判断がつくようになったところで「ここは綺麗な割に安すぎるぞ…?」と疑問が湧いたら注意。土地勘のある人に聞いてみましょう!

②壁が薄くて、会話が丸聞こえ

これは本当によくある話。アパートやハウスのオーナーは、大部屋カンタンな工事で何部屋に分けて貸出していることがあります。うちの壁こわれそうなんだけど…というくらい薄い壁で仕切られている部屋に住んでいる友達も。日本とは違い、カナダの家は基本的に築何十年の家ばかりなので妥協は必要ですが、生活に支障がない程度かどうかを確認してから決めましょう。

③デポジット、消耗品費等、細かいお金を払った払っていないでもめる

これもよくあるトラブル。何事もそうですが「日本人とは文化と考え方が違う」ということを念頭において行動しましょう。本当に人柄の良いオーナーもいれば、お金を巻き取ることを考える人もいます。以下を心がけて契約を交わしましょう。

・家賃以外の支払いを請求されたら、何の為のものなのかをしっかり確認した上で支払う。
・支払ったものに対して、全てその場で領収書をもらう
・契約系のやりとりは、口頭だけでなく文字に残す様にする
→電話や対面で直接話すことが多いので難しい場合は、話した内容をまとめてメールで送り「これで大丈夫ですよね?」と確認を取りましょう。「Yes」という返信メールが返ってくれば、何かあった時にそのメールが証明になります。

④家を出て行く時期の約束

大抵の場合は「3ヶ月以上は住んでくださいね」という約束の場合がおおいです。が、稀に「半年は住んでください」というケースもあります。特別な事情がある、オーナーが面倒くさがりや又は、次の人を探すのに苦労する物件(=人気がない物件)の可能性もあります。始めから3ヶ月以上の滞在を要求される場合は、少しだけ注意しましょう。契約期間前に出て行く場合は、後任を自力で探すまたは、デポジットを返してもらえないという場合があります。

⑤ものが壊れた時に弁償を請求される

消耗品が古くなって壊れた場合、基本的に弁償する必要はありません。知り合いにこんな話を聞きました。お風呂場で髪の毛が詰まり、排水溝の修理が必要になった際、オーナに「紙が長いのはあなただけだから、あなたのせい。修理代を払って」と請求されたそうです。が、この修理費負担はオーナーがすべき。私たちが支払う必要はありません。わからないうちはすぐに「Yes」と言わずに、一度話を持ち帰って周りの知識ある人にどうすべきなのかを聞いてから判断しましょう。

契約を決める前のチェックポイント

「ちょっと良さそうだな」という家を見つけたら…こんなポイントにも注意してひとつひとつ確認をしましょう!全て好条件という完璧な家はなかなか無いとしても、後から気付いて「え!これってすごく不便じゃん」と後悔するよりも、妥協ポイントとして知っていた方がいい。

・立地

土地勘が無いうちは、とりあえず駅の近くで選ぶのが無難。慣れてくれば「駅は少し遠いけど、バスの本数が多いから便利」等の判断ができますが、地図を見ただけではわかりませんよね。それと、極端に治安がわるい地域は避けましょう。上記でお話した通り、そういう物件は家賃がやけに安いです。「他と比べてすごく綺麗で広いのにかなり安いぞ?」という疑問が湧いた場合は、現地の土地勘がある人に聞いてみるか、そんな知り合いがいなければ土地勘がつくまでは避けておきましょう。

・AC付き

オンタリオ州の法律では、ホームステイやシェアハウスをする場合、冬でも室内温度を21度以上に保つことを義務付けられています。極寒の地トロント。全ての建物にヒーターが設備されていて、室内は年中暖かいです。…が、あれ。ここでも落とし穴が!最高気温は指定されていないのです。冷房がついていない家の夏は灼熱地獄…短い期間とはいえこれは辛い。自分がそこに存在することすら酷です…涙 7~9月を避けて住む場合は問題ありませんが、そうでない場合は必ず確認しましょう。

・オーナーと同居

オーナーとの相性がすごく合えばいいですが、なかなか合わずに悩むケースも多い。オーナーど同居だとどうしても「オーナーの家に住ませてもらう」という関係になるので、生活リズムや習慣に気を使います。オーナーと同居の場合、12時以降はシャワーを浴びられない、友達を一切招けないなどというルールは割とありがちです。また、何かトラブルがあった際にオーナーと同居だと、法律でカバーされない場合があります。これも知識として知った上で、「このオーナーとなら上手くやれそう」と感じたらオーナーと同居の家を選びましょう。

・TTC(公共交通機関)の時間帯

トロントでは24時間バスが運行されています。
が、路線によるのでしっかり確認した上で判断しましょう。友達ができてくると、どうしても深夜までダウンタウンで遊ぶ機会が増えます。そんな時に24時間帰宅できる場所に住んでいたら便利!

・ランドリー、乾燥機

ランドリーが無い、または一回$1.5のコインランドリーが地下に設定されている家も多いです。わざわざオーナーの方から教えてくれないことがあるので、かならずこちらから尋ねましょう。「ランドリー付き」と書いてあっても、無料なのか有料なのかも含め確認することをオススメします。

・水道光熱費、インターネット込みか

大抵の場合シェアハウスは「家賃」に全て含まれています。シェアハウスまたはホームステイの場合は含まれていないと言うことは無いと思いますが、念のため確認しておきましょう。

・食器、調理器具等は共同で使えるか

稀に、お皿やフライパン等は全て個人の持ち物という場合があります。食器関係、調理器具を買いそろえるとなるとまたお金がかかる…こういった備品代も馬鹿にならないんです。しかも留学中の1年前後のためにそこにお金をかけるのもちょっともったいない気がしますよね。

たくさんあって忘れそうですね…笑 私の場合は、家を観に行く際に全てノートに箇条書きして持って行き、質問しました。英語で質問する時に分からない単語があれば事前に調べておきましょう!
「オーナーにたくさん質問しすぎてうざいかな」くらいでちょうどいいです。そこで面倒くさがって適当に答えるようなオーナーは、その先トラブルがあった際もきちんと対応してくれない人の可能性があるので、オーナーの人柄を確認するいい機会にもなるかもしれませんね。

こんな心構えで探せばこわくない!

ドキドキの家探し!でも結局のところ家も人間と一緒でパーフェクトな家はありません。価格、立地、オーナーの人柄、契約期間、間取り、ルームメイト…どこかを妥協することになると思いますが、その家の条件をトータルで見て判断する様にしましょう。 日本人の留学生で初めて家を探す時にありがちな失敗が「求めすぎる」ことです。「あれが気になる、これが嫌だ…」と贅沢を言っていると結局決断できず、迷っている間に他の人が入居を決めてしまいます。カナダでは家を貸すオーナーが売り手市場。(家を借りたい人がたくさんいるので、オーナー側が有利ということです)まずは相場を知って、「総合的にみたらこんなもんかな…」と思ったら入居を即決しましょう。「まずは3ヶ月くらい住んでみる」くらいの気持ちで大丈夫。日本の引っ越しと違ってルームシェアは引っ越しもお手軽なので、転々としている人も割と多いです。2回目の部屋探しあたりから感覚が分かってくるでしょう。