留学前に英語力をつけておく重要性

いつも口を酸っぱくしてお伝えしているのが「留学前に英語力をつけておきましょう」ということ。
それには経験に基づいたしっかりとした理由があります。

ー留学生がネイティブと友達になれない理由

筆者(ともち)が留学しているカナダのトロントはワーキングホリデーの滞在地として人気で、日本人の留学生が多い地区。実際に私が滞在していても地下鉄やバスで日本語を聞くこともあり、「結構日本人多いなぁ…」と感じます。

が、面白い現象が。

ネイティブのカナダ人に聞くと「日本人の友達がいない、知り合う機会が少ない」と言うんです。
そして留学生の友達に聞くと「カナダ人の友達はいない、知り合う機会が少ない」と言うんです。

同じ街で、人によっては同じ建物で生活しているのにお互いに知り合う機会が少ない。
意識せずに生活していると、どうしても文化や言語の違いから同じ民族で固まってしまうものなんです。

それでいて、もし英語が話せないとなるとどうでしょう…?

言葉も理解できない、文化も違うから常識が常識として認識されないという状況で、
仮に日本人以外の人と友達になる機会があっても、意思疎通の仕様がないですよね。
留学に来る学生の多くは、始めにこのジレンマを感じます。「もっと英語を話せる様になりたい!」「外国人の友達を作りたい!」と期待いっぱいできたはずが、日本語ゼロでのコミュニケーションは思ったよりも厳しく、理想と現実のギャップにショックをうけて外国人と英語で会話することに少し恐怖心さえ覚え、結局日本人の友達とばかりつるんでしまう。

結果、ワーキングホリデーから帰ってきた時にはあまり英語が上達していないという話は、
残念ながら現実にすごく多いんです。

カナダで多くの日本人と出会いましたが、「カナダに来る前に1年間オーストラリアでワーホリ行ってたよ」という子が、来て数ヶ月の筆者(ともち)より英語力が低いということもありました。

2年間ニューヨークに住んで語学学校に通っているのに、あまり英語が話せないという人もいました。

多くの人が勘違いしている「海外で生活すれば英語力が伸びる」というのは大きな間違い。
英語でコミュニケーションをとることができれば、自分の事を表現し、相手を知り、意思疎通がをすることで文化の違いを理解して楽しむことができます。

つまり、英語が話せてコミュニケーションがとれて初めて「留学」の真髄を肌で感じる事ができるんです。

ー友達をつくるには

もう明確ですよね。

英語である程度のコミュニケーションをとれるくらいの英語力を、日本で身に付けておくことです。
プラスα、同じ趣味や経験がある人とはやっぱり話が弾みやすい!音楽や映画、スポーツなど、自分の趣味に関連する単語等を覚えておいて、表現できるようにしておくことをオススメします。
日本人同士でも同じですよね!同じ趣味のある人達が集まるコミュニティーに行くと、すぐに距離が縮まって友達を作りやすいはず。

欲を言えば、メジャーな趣味にあわせて少しコアな趣味を持っていると尚距離を縮めやすいです。
例えば私の場合、趣味は音楽ですが60~70年代のUKロックが好き。そしてちょっとマニアックな知識も持っていたりするので、それを話すと同じ趣味を持っている人が一気にフレンドリーに接してくれます。
私の年齢と容姿からは想像できないらしく、ある意味興味を引くのかもしれません。

海外に出て一番始めに、英語がわからず困ること

ココにも重点を置いて勉強しておこう!

 ー携帯契約

大抵の人は、家探しの為に現地で携帯契約をします。
(携帯番号を持っていない人に家を貸さないオーナーも多いので)

その場合携帯会社の店頭に行ってプランの説明を受けると思うのですが、これももちろん英語。
語学留学生とわかると多少ゆっくりは喋ってくれるものの、何を言っているのかが理解できないととても危険。不要なオプションを付けてしまったり、間違って2年間解約ができないプランを選んでしまったりと、後々後悔する事になります。100%理解するのは難しいですが、せめてある程度の内容を理解して間違った契約をしてしまわないくらいの英語力を付けておきましょう。
携帯契約のみに限らず、自分の身を守ることになります。

 ー銀行口座

1年前後以上現地で生活をするとなると、現地のバンクアカウントを持っておいた方がいいです。
特にワーキングホリデーで働く人は、お給料をもらう際に必ず必要になります。
特に始めの数ヶ月語学学校に通う方は、学生のうちにアカウント作成すること新規手続きが無料になるので(銀行によるが大抵)学生のうちにアカウントを作っておいてください。
…となると、わかりますよね。
海外に行って右も左も分からない頃に、銀行窓口に行って英語で説明を受け、口座を開設することになるんです。
この準備として予め、口座開設に必要な単語を覚えておきましょう。

また「ココは外せない」というポイントを質問する英文を丸暗記しておきましょう!

これも自分の身を守ることになります。
中には留学エージェント会社が仲介してくれることもありますが、私の利用したエージェントは、ただ取引先担当者の名刺を渡され、アポイントをとってくれたまで。多くのエージェント会社は「サポートします」といって、サポートしてくれるのはここまで。

手続きは自分で、英語でコミュニケーションをとって完了させる必要があります。

 ーカフェ、レストラン

カナダについて数日目のカフェでのエピソードをお話しします。
友達とダウンタウンを探検して「ちょっとコーヒーでも飲もうか」とカナダで最も有名なカフェTim Hortonに入りました。筆者(ともち)はただホットコーヒー(ブラック)が飲みたかったのですが、いろいろ質問され、「Yes」「Yes」と答えていたら、フローズンのベリー味的なものが出てきました…苦笑
まぁ、美味しかったのでよしとしましょう。今でもあまり飲んでる人を見た事がないので、きっと裏メニュー的に若干カスタマイズされた飲み物だったよう。
ある程度英語の準備をしてきた人でも、「何かオーダーと違うやつ出てきた!」というのはありがちな失敗。とは言っても、なるべくは食べたい物を食べたいですよね。

レストランやカフェでのオーダーの仕方を勉強するというと大体の人は
「Can I have ○○ please?」や「Can I have bill please?」等、
こちらの意思を伝える文章を
覚えますよね。

でもここに意外な落とし穴が…「どっちのソースにしますか?」とか「すみません、今日はこれ売り切れちゃったんですよ」とか「お会計は一緒にしますか?分けますか?」とか、
ちょっとでもイレギュラーな言葉を返されると聞き取れずに混乱するんです。

「こんな簡単な質問で?」と思うでしょ。
でもネイティブにバババッと言われたら、落ち着いて聞けば理解できるような簡単な言葉でも、頭で小パニックを起こして理解できなかったり、発音が良すぎて超簡単な単語が聞き取れなかったりするんです。

例えば「バター」。ネイティブとの会話の中で、日本でいつも使っているワード「バター」を聞き取るのに3回聞き返しました。ネイティブの発音は「ボゥラゥー」みたいなカンジで、「バター」何て言っても理解してもらえません。

要するに、オーダーすること一つをとってもリスニング力を身につけておくことがポイント!

筆者(ともち)は、日本でこんな準備をして行きました! ▶ 英会話教室を上手く利用する