今日「知らない人を信じない力」が身に付いていることに
気づかされる出来事がありました。
私はカフェで働いており、近頃夜の勤務が多いので
一人で店閉めをしています。
午後９時…お客さんも帰り、さぁ最終作業に入ろうと
ドアの鍵をかけ、掃除等をしていたところ、
誰やら見知らぬ男が外からドアを叩いて
「開けてくれ」アピールをしてくる。
お客か？
と思って「お店９時までなので、営業終わりましたよ！」
と言うと、「違う、窓の掃除をしにきたんだ」と男。
その男は言語が自由に喋れず、手振り身振りでやっと
言いたい事が分かるようなかんじ。
「いいからいいから！」と男はズカズカと店に入ってきた。
私はもう、警戒心むき出し！
「遂に強盗にあうのか…？」と心の中で叫びながら
「窓掃の人が来るなんてきいてない！アナタは誰なんだ？
私はアナタを信用できない！」と訴えるが
男は手慣れた感じで領収用紙を出し
３０ドルの領収書を書いて渡してきた。
「３０ドル払えと？！」
「そういうこと！」
オーナーに電話をしても繋がらないし、
あまりに私が疑いを解かないので男もちょっと
逆ギレ状態。
男「オーナーに電話したら分かるから！電話かけろ！」
私「だからかけてるけど出ないんだって！！！
もう5~6回かけたよ！」
男「お前の声が小さいから聞こえないんじゃないか！？
言ってる事分かるか？」
私「は？だから電話にでないんだって！留守電になるの！！」
という感じの押し問答を数分繰り返した後、
やっっっとオーナーから折り返しがかかってきた。
オーナー「あぁ、彼ね、いつも窓掃除に来てくれてるの！
レジから３０ドル払っといて♪」
はーーーーーーー…
今までの私の粘りは何だったんだ…。
荒手の詐欺かと思って頑なに支払いを断っていた。
その後男に
「オーナーから電話かかってきたよ〜〜〜！！！！
信じなくてゴメンね〜！」と言ったら
「よかった〜〜〜〜〜！！！！
いいんだよ！疑いが解けてよかったよ〜！」と
ハグ。（笑）
男「僕はスティラ。名前は？」
私「トモミ、よろしくね」
男「どこ出身なの？」
私「日本だよ」
男「日本か！日本は良いよね〜！！
ぼくが日本に行った時はこんなこんなでね…」
さっきまで言いたい事言い合って押し問答していたとは
思えない二人。
外人のこういうケロッとしたところ嫌いじゃない。（笑）
ともあれ、荒手の詐欺じゃなくて良かった〜〜。
疑って頑なに断った自分の対応を振り返ってみると
「知らない人を信じない力」がついたなぁ〜とちょっと関心。
きっと日本でしか働いていなかったら、
「業者さんだから」と安心して疑う事も無く
３０ドル払っていたんだろうなぁと思います。
環境は人を変える！！
日本で平和ボケしていては
海外で生きて行けません。
こっちの人は何かと人を疑います。
たまに疑われすぎてイラッとします。
「監視カメラチェックしてみろや！」という機会が非常に多い。
ブラジル人の友達からすると
「こんなに素直で誠実なのは日本人くらい」らしいです。
私もかなり日本の平和ボケタイプ。
人を疑うって悲しいですが、更に悲しい事に
実際に疑い通りの事も多々あるんです。
海外で生活するなら、
ちょっと人を疑う目も持ちつつ生活しましょう！
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