ワーキングホリデーの実態

ワーホリをお考えの方に伝えたいこと
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近年、安倍内閣とオリンピックの影響か

海外留学をする若者が増えていますよね。

海外留学の方法の一つとして「ワーキングホリデー」というものがあるんですが、

このイメージや評判はいろいろ。

「海外生活で生の英語を身につけて将来は英語を使った仕事にしよう!」と

ワーホリを激推しするエージェントがあったり、

一方では「ワーホリに行ったところで、結局何も習得できないまま

「ホリデー」を過ごすのが落ちだから時間の無駄だ」というネット書き込みがあったり

人によって言うことが全然違うから、混乱しますよね。

「実際のところワーキングホリデーってどうなの?」

というのが、これからワーホリを考えている方にとって気になるところだと思います。

 

実際に私がワーホリを経験した上でひとつ言えることは、

どちらの意見も正しい。ということ。

要するに、ワーホリを人生の転機となる素敵な時間にするか

ただのホリデーにするかはあなたの意識と行動次第

 

私の友達でも、いつも日本人のコミュニティの中にいてカナダにいるのに

日本語しか話さないような環境に身を置いている人がいます。

そんな人は当然英語が喋れるようにはなりません。

一方では、自分から英語しか話せない環境に身を置いて

他の国の友達と多くの時間を過ごし、他国の文化に触れながら英語力をぐんぐん伸ばしている人もいます。

結局、どこに身をおくのかもどんな友達と絡むかも自分次第。

留学では、自分ですべてを選択できる環境で、

どれだけ自己管理をできるかっていうことが大切になってくるんです。

誰でも日本人といた方が楽だし、慣れない英語よりも

日本語でコミュニケーションをとれる方がストレスになりません。

そんな中で、自分自身でどんな環境をつくるかということ

自己紹介の部分で少し触れていますが、ワーホリって実質フリーターなんです。

「もぅ日本に帰りたい…」と思えば明日にでも帰れるし、

何かから逃げ出そうと思えばいつでも逃げ出せる。

「仕事キツいから辞めようかな…」と思えば、バイトなんて

簡単な理由をつけてすぐ辞めれるんです。

日本社会の中で、親や上司の監視下に置かれて「社会の義務」の中での生活とは全く逆。

私自身、たくさんのプレッシャーや義務がある中で5年間みっちり働いていました。

幸い上司に恵まれ、とても熱心に教育して頂いたお陰で今の自分があると思っています。

怒られたり、褒められたりして、毎日のプレッシャーにストレスと少し心地よさを感じながら(笑)

自分自身成長したくて、社会に認められたくて頑張っていました。

…が、

今のワーホリ生活は、そのプレッシャーや義務が全くない状態。

誰からも怒られない。

大した責任も負ってない。

最初はすごく戸惑い

「こんなに楽していいの…?」と罪悪感さえ感じました。

ただ今言えることは、

これって、自分を本当の意味で磨ける最高の環境!!!

ということ。

結局、ここで何かを自分で見いだしてスキルやら何やらを磨いていける人が

本物なんだと思います。

だからきっと、ワーホリを終えた人たちの意見は二手に分かれる。


1:周りに流されて、何となくワーホリ期間を終えた人

→ワーホリなんて大したことない。英語もそんなに簡単に喋れるようにならないし。

 だったら新卒からコツコツ日本で働いた方がよっぽどマシだった。


2:自分でワーホリ期間の目標や目的を決め、忠実に実現してきた人

→とても価値のある期間だった。新しい自分を発見できて帰国後の自分に繋がってる。

 ワーホリに行って本当に良かった。


どっちの意見も真実。

ただ違うことは、その人がどんな行動をとったかということ。

もし、あなたがワーキングホリデーに対してこんなイメージを持ってるなら

ちょっと見直した方が良いかもしれません。

  • 英語力ゼロからの状態でも、ワーホリに行けばペラペラになる
  • 海外にいれば、何もしなくても英語環境で生活できる
  • ワーホリをしたという経験がキャリアになり、就職に有利になる

ひとつずつ解説していくと…


 

“英語力ゼロからの状態でも、ワーホリに行けばペラペラになる”

これは全くの間違い。

1年そこら海外で生活したところで、勝手に英語が喋れる様になんてなりません。

むしろ、英語力ゼロで来て1か2くらいで帰国する人も実際多いです。

特に、典型的日本人タイプの人なら

英語が全く話せないと、外人に話しかける勇気さえ出ません。

それで結局日本語が通じる日本人の友達といる方が楽になり

海外にいながら日本語ばかり話して英語が上達しない…

そのまま1年で帰国という結果。

悲しいですがこれも現実なんです。

だから、少しだけ英語力をつけて海外留学をすることをオススメします!


 

”海外にいれば、何もしなくても英語環境で生活できる”

よっぽどマイナーな土地に住まない限り、コレも無理です。

日本人のワーホリとして人気なカナダ、オーストラリア、ニュージーランドには

たくさんの日本人留学生がいます。

先にもお話しした通り、意識せずに過ごしていると

「気づけば毎日、日本人の友達と遊んでる」というのはよくある話。

バイトを探すにしても、日本人を快く雇ってくれるのは日本人です。

結局ジャパニーズレストランで働き

日本人のコミュニティの中で生活していくという結果になります。

変な話ですけど、カナダにいるにも関わらず、留学生がカナダ人の友達を作るのは

結構難しいんです。

強い意志を持って、自分で自分の環境を作らなければ本当の意味で「英語環境」にはなりません。


 

”ワーホリをしたという経験がキャリアになり、就職に有利になる”

これは有利にもなるし、不利にもなり得ます。

「海外に住んで、英語の勉強してきました」

というと自己PRの掴みにはなるかもしれませんが

英語を使った職業に就きたいと思っているのなら、それに実力が伴っている必要があります。

外資系の場合、「ワーホリに行っていました」と言って英語力をアピールするのなら

TOEIC 800点以上は当たり前。

会社によっては、そうでなければ「ただ遊んできただけ」という認識をされることもあるそうです。

厳しいですがこれも現実。

よくあるワーホリの後日談として…

ワーホリに行けば英語がペラペラになるだろうから、外資系企業に就職できるかも…と思って留学。

でも実際は仕事に活かせるほどの英語力は身に付かず帰国。

1年間海外で過ごしたものの、コレと言ったスキルは身に付かず全て中途半端。

やりたいことも見つからず、結局もとの分野で日本企業に再就職。

見るとお気づきかと思いますが、

このタイプの人は全て「環境任せ」で、目標を決めて努力をしてないんです。

が、しっかりと目標を持って、それに向かって努力ができれば

必ずワーキングホリデーの経験はあなたの人生にとってプラスになります。


…と、マイナス面ばかり伝えてしまったようですが(笑)

私はワーキングホリデーに来て本当に良かったと思っています。

自分自信の価値観がすごく広がったし、自分のこれからの人生についてじっくり考えるきっかけ、

答えさえもらいました。

日本を客観的に見てみるのも面白し、外から見るからこその日本の素晴らしさも実感できます。

英語力については…想像しているより伸びてません。笑

ただ、日本人以外の友達が増えた今

「もし自分が英語を理解できなかったら、この友達は全員”ただの外国人”なんだ」と思うと恐ろしい…!

言語の大切さも実感します。

それに、自分が「外国人」になるから日本にいる外国人の気持ちも理解できるようになります。

何をもって失敗、成功と言えるのかはその人次第。

例え英語が話せる様にならなくても、

一生ものの友達ができたり、自分のやりたいことが見つかったり

新たな才能を見つけたり、ものの考え方の視野が広がったり

これからの自分の人生にプラスになることが見つかれば

それは「成功」と言えます。

大切なのは「自分の中で常に目標を決めること」。

もしかすると、海外で生活してみるとその目標が物足りなくなるかもしれないし

変わってくるかもしれません。

そうすれば、また新しい目標を決めて軌道修正しながら

それに向かって努力すればいいんです。

そうすればきっと、新しい人生が見えてくるし

「留学をして良かった!!」と心から思えます。

それは、キャリアとか周りの人から見てどう思われるかとか言う話じゃないです。

日本人はよく「周りからの目」やステータスを気にするけど

自分の人生なんだから、自分が納得できる道を、自分が選んでいけばいい。

その手段がワーキングホリデーなら、

誰がなんと言おうと挑戦してみるべきです!!

 




これワーホリしてる人はもちろんの事、これからしたい人などにぜひ読んでもらいたい記事だと思いました。

僕はもう長い間カナダにいるんですが、最近初めてワーホリの子を雇いました。その子に普通では体験できない事を体験させてあげれたらいいなと思ってやってるんですが、肝心のその子がそうやって考えれないと実現しないんだなと実感しています。

ぜひこれを読ませたい!

Masaさん、コメントありがとうございます!
そう言って頂けると記事を書いた甲斐があります。私自身ワーキングホリデーで周りの留学生(日本人に限らず)を見てきて、考えることがいろいろありました。
これから行こうと思っている方、行ってみたものの…こんなはずじゃ…と思っている方には
ぜひ目的意識を持って楽しんで欲しいですね^^

2件のコメント

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