ヨーロッパ周遊で感じた、世の中の物とサービスと価格設定への違和感

ヨーロッパ周遊旅行
ベルギーの朝食。(タマゴとパンとコーヒーで1500円くらい)

今回の旅でつくづく、物とサービス、満足度とその価格について考えさせられる。

ヨーロッパの物価の高い国ばかり行っていることもあり、今回私が宿泊してるのはほとんどドミトリー等の安宿で、金額は一泊2500〜3000円くらい。
コンサートやライブに行くときは夜道の安全を考えて、会場近くの一泊4000〜15000円の宿を予約することもあります。

一人の旅はそんなに食事に執着しないので、ご飯もローカルの屋台やファーストフード、スーパーで買って食べることが多いです。
(2ヶ月間もヨーロッパで毎日外食していると数十万円すぐに飛んでいってしまうので^^;)

そして思うのは「美味しい!これで充分満足だ!!」。
安いホステルでは、インド人、ロシア人、ベトナム人の友達ができて
買ってきたご飯をシェアし合ったり、一緒に料理をして楽しくおしゃべりしながら食べたりしました♪
すごく楽しくて、私がオランダ大好きになったのはその楽しい思いのお陰もあったと思います。

そんな生活を送りながら、サービスや物に対して払うお金について考えたことを、ちょっと長々と綴ります。

今私が払ったお金って、何に対して…?と思う瞬間

オランダのソーセージとビールとチーズ、スープ缶で作ったパスタ(約400円)

昨日は現地のスーパーでソーセージとチーズ、ビール、パンを買ってひとりで晩酌。
美味しいものでお腹いっぱいになり、値段はたったの5ユーロ(600円くらい)。

そんなことを感じながら、少しいいカフェやバーに行くと
いろんな意味で「高すぎるなぁ…」と思うのです。
それは金額だけの問題じゃなくて、満足度と金額と味のバランス。

物の値段ってなんだろう…と考えてみる

アムステルダム空港内の朝食。フルーツサラダとコーヒーで約1200円 ^^;

スーパーで買ったら100円のビールをバーで飲んだら500円。
5倍の金額を払ったからといって、満足度が5倍になるかというと
ほとんどの場合そうじゃない。
特に私はブランドだとかステータスだとかに興味が薄いので尚更かな?

100円のビールに500円を払う理由はこれ

オランダ ロッテルダムのホステル併設カフェ

雰囲気によって、食べ物や飲み物がもっと美味しく感じることがある。
友達や恋人に素敵な演出をしてもらって、特別な日になることもある。
サービスによって気分が良くなって、そのレストランで過ごしたことがすごく素敵な思いでになることもある。

100円のビールに500円を払うなら、400円はそのサービスや空間で400円分の満足をする為のものなはず。

でも、巧みなマーケティング戦略でブランド力を作り上げて
それを武器に料金を上乗せしているお店のどれくらいが、
その400円分を満たせているかな?

「ラグジュアリー」な場所に行って感じること

Park plazaホテル行きのシャトルバス(ベンツ)

基本的には安い旅生活をしていますが、この度は早朝便の飛行機に乗る必要があったので
空港近くの4つ星ホテルに泊まりました。
金額はいつも泊まる安宿の3〜4倍。
ベッドもフカフカだし、アメニティはエルメス、空港への無料送迎バスはベンツで、
すげ〜〜〜!ってかんじ。

でもなんだかイマイチ、満足感が…。
いいホテルではいい接客サービスを期待したりもするけど、そんなものはほとんど皆無。
特に海外では期待しない方がいいです。
仕事でも海外の5つ星ホテルと電話でやり取りをして彼らの対応を目の当たりにすることが多いが、結構酷いことも多々。
たとえ5つ星ホテルでも、親切な人は親切だし、酷い人は酷い。

結局接客サービスはその人間そのものから出るもの

オランダの約400円の朝食。朝からお兄さんの笑顔が爽やかで、とっても美味かった!

接客は人間がするものなので、その時の状況やその人の気分で対応が変わってくるし
一瞬一瞬最高な対応ができる人なんていないから仕方ないと思うと
接客に期待したり、均一の接客を求める方が間違ってるのかも。
だって人間は機械じゃないから。

海外では「接客対応」にプロ意識を持った人は少ない。
かといって日本みたいに作り笑顔で接されても何か違和感ある。

きっと良い接客は会社から出るものじゃなくて、その人自身から出るものなんだな。

高級ホテルやレストランに行くと、アメニティや設備がブランドで固められていたり
充実していたりしてすごく高級感があるけれど、スタッフはとなると全く別の話。


なんだか、高級感が作られているというか…
高級感を作り上げる為の戦略が手に取るように見えるというか…
でも その高級感とスタッフが比例してないことがほとんど。
無論大企業の社長は実際に日常的にスタッフがどんな対応をしているかをこと細かく把握するのは不可能なわけで、企業が大きくなればなるほど物やサービスに価格を付ける人間と 実際に現場で働く人間が離れてくる。

もしその現場から遠い人が「サービス」に対して値段をつけているのなら、
それは「理想のサービス」に対して付けているもので、実際の笑顔の数や満足感の高さで付けられてるわけではないので、期待が外れることがあっても当然。

徹底的に社員教育されているなぁ…という感じでスタッフ全員の対応が素晴らしく完璧なことがあるけど、それは高級店も安い店もおんなじだから
お金を出せば本当の意味で良いサービスが受けられると言うわけではないんですね。

これが私の結論!

英語は話せないけどとびっきり笑顔のおばちゃんが売ってくれた、スイス モントルーで食べたサンド

「サービス」に対しての金額は、従業員の態度や対応を「仮定」して会社が設定したものだから、あってない様なもの。
客側は、初めから支払った料金に対してスタッフの対応に期待すること自体間違っている。

客はその店の立地、空間、商品のクオリティに対してお金を払い、
それが金額に見合ってないと思えば、次からその店を選ばなければ良い。

きっとみんなそこを期待しちゃうから、高級レストランに行ったり5つ星ホテルに泊まる客はとってもうるさい^^;

そう考えれば自分の期待値を満たさなかったサービスに対して悲しい思いをすることもないし、コストパフォーマンスが悪いことに対しても納得がいく。

数年間海外生活をしていますが、また別の地でのサービスを利用してみると
改めて感じることが多いですね。

飛行機が遅延している待ち時間の間に、サービスと値段についてのお話しでした^^

長々と呼んで頂き、ありがとうございました!

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